抗酸化物質は食品・化粧品素材として日々研究されています

抗酸化物質とは、生体物質が酸素と結びつく事により発生する有害なことがらを弱めたり 除去する事ができる物質のことをさします。
そして 世の中には「抗酸化物質」と呼ばれる成分が多彩に存在し、「何を摂ったらいいの?」と迷われる方もきっと多いはず。
そこで、日々エイジングケアの研究をしている医薬品、食品、化粧品メーカーの専門家に、「今、注目している抗酸化物質は、
ズバリ何?」と問いかけてみました。以下にご紹介いたします。

フラーレン

注目すべきは、そのオールマイティな抗酸化力です。 体内で生成される様々な種類の 酸化物質にまんべんなく作用します。
そして、酸化物質をスポンジのように吸収して無害化する、 特殊な抗酸化メカニズムをフラーレンは持っています。
そのため、ビタミンCなどの抗酸化成分 の働きを高めると考えられています。

●抗酸化以外に期待できる効果

血管をしなやかに保ち、血液をサラサラにします。
毛細血管の血流を促進するので肌にも良いと言われてます。

●抗酸化以外に期待できる効果

美白、抗シワ、抗ニキビの他、最近の研究で角層バリア機能を正常化する(保湿)可能性も。
構造的にはダイヤモンドの仲間であり、食品には含まれていません

フェルラ酸

スーパーオキシド、ヒドロキシラジカルなどのフリーラジカルを中和する効果があり、紫外線、喫煙、大気汚染などによる
酸化を原因とす る肌のエイジングを未然に防ぎます。

また、他の抗酸化物質との高い相乗効果も期待できるため、 フェルラ酸単体よりも、ビタミンCやEを一緒に配合した
スキンケア化粧品の方が抗酸化効果が高まります。

親水性および親油性という双方の特徴を兼ね備えているので、肌に浸透しやすいのも特徴です。

●抗酸化以外に期待できる効果

紫外線が原因紫外線を原因とするメラニン生成を抑制するため、美白の効果が期待できる他、
アルツハイマー型認知症に有効との説があります。
米や小麦など、身近な食品にも含まれています。

ピクノジェノール

農薬や肥料を一切使用しないで成長した、樹齢25年以上のフランス海岸松の樹皮から抽出される天然の抗酸化物質。
プロシアニジンを主成分に約40種類以上の有機酸を含有し、その抗酸化力はビタミンCの約340倍、ビタミンEの約170倍とも
いわれてます。

また、血流の改善や毛細血管の強化、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されるなど、健康と美容に寄与する120以上の蓄積された文献と治験データがあります。飲む美容液とも言われております。補足ですが、最近では飲む日焼け止めなども人気ですね。

●抗酸化以外に期待できる効果

日米の両国で「月経困難症・子宮内膜症の治療薬」としての特許を取得しています。
(日本特許:特許第3,260,134号 米国特許:U.S.PAT.No.6,372,266 B1)
※ピクノジェノールについて

EPA (エイコサペンタエン酸)

青魚
食品でしか補うことができない大切な栄養素です。青魚に多く含まれる油(あぶら)で、人間の体にも含まれている成分です。
食品(魚)として摂取することが望ましいですが、魚を食べる機会も減少しているので、サプリメントで摂ることが効果的です。
長く続けることで血管年齢を若く保つことができます。

動脈硬化を防ぐため、心臓や脳の血管障害になるリスクを低下させるエビデンスがあります。

●抗酸化以外に期待できる効果

血管をしなやかに保ち、血液をサラサラにします。 毛細血管の血流を促進するので肌にも良いと言われてます。
鰯や鯖などの青魚に多く含まれてます。

糖転移ヘスペリジン(ビタミンP)

へスペリジンは、温州みかんなど柑橘類の果実の皮や袋から抽出された成分です。ポリフェノールの一種で、完熟したものより未完熟の青い果実により多く含まれています。 またヨーロッパでは、医薬品として役立てられてきた天然の有効成分です。
ビタミンCと共に働き、毛細血管を細菌やウィルスから守る働きがあります。またビタミンCの消耗を防ぎ、しなやかで強い血管を保ちます。

●抗酸化以外に期待できる効果

毛細血管を強化して血流を良くする働きがあり、身体のすみずみにまで温かい血液を行き渡らせることで「冷え」を改善するという働きがあります。

みかんを食べる時は、袋やスジも一緒に食べましょう。ビタミンCと一緒に摂ると、相性が良いです。

その他、まだまだあります注目の抗酸化物質

例えば、最近話題のポリフェノール「レスベラトロール」は、悪玉コレステロールの酸化を防いだり、血中の抗酸化力を増加させる働きがあります。また、お馴染み「コエンザイムQ 1 0 」は、補酵素として大切な成分です。

疲れやすくなったり、体力が低下していると感じたら、体内のコエンザイムQ10が減っていることも考えられます。
脂溶性の抗酸化物質ですので、空腹時よりも食事直後に摂るように心がけましょう。また「アスタキサンチン」は、活性酸素を消去する機能がビタミンEの数100倍もあり、ビタミンCと一緒に摂るとさらに抗酸化力が強くなる特性があります。

大名町スキンクリニック